GOLF GTIのタイヤ
納車されたGTI53のタイヤを見るとブリジストンのトランザなるタイヤが装着されている
聞き慣れなれないタイヤだと思うんやけど、評判は中々ですね
TURANZA(トランザ)の名前は“TOURING・POTENZA(ツーリング・ポテンザ)”から来ているのだという。強力なグリップ性能をバックボーンにした高い運動性能を持っているのがPOTENZAというタイヤブランドだが、その運動性能の一部をツーリングに求められる快適性に振り分けたのがブリヂストンのヨーロッパブランドであるTURANZAだ。
ちなみに、POTENZAに代表されるウルトラハイグリップタイヤの性能は、世界的に見ても国産タイヤがもっとも優れている。一方、コンフォートタイヤと呼ばれ、REGNOに代表される乗り心地重視のタイヤも、乗り心地とノイズ面では国産タイヤの出来が飛び抜けていい。つまり乗り心地とグリップという両極端の性能は国産タイヤメーカーの得意とするカテゴリーなのだ。
クルマ文化、交通事情など、その理由はいろいろと考えられるが、ひとつには“性能を極限まで突き詰めないと気が済まない”という日本人の気質というのがあるのではないかと思う。これはエンジニアにもユーザーにも言えることで、その結果が両極端に特化したタイヤを生み出したのではないだろうか。
では、なぜ今TURANZAなのか? ということだが、日本でもZEROクラウンやフーガ、レジェンド、それに近々登場するレクサスなど、操縦性のよさを売りにしたハイパフォーマンスサルーンが現れたことが大きな理由になっている。こうしたハイパフォーマンスサルーンは、乗り心地がいいのは当然で、それに加えてパワーや運動性能を受け止めることの出来るグリップ性能やタイヤの剛性が必要なのだ。REGNOレベルの乗り心地のよさと静粛性を持たせながら、200キロ巡航でも操縦安定性を確保できる運動性能の良さを併せ持ったタイヤ。そんな欲張りなニーズに応えて開発されたのがTURANZA ER300なのだ。